2019年9月28日土曜日

第30回 部分積分

第30回 部分積分


定理 f(x)g(x)が区間I級であるならば、
が成り立つ。
特に、
である。
【証明】
積の微分法より
したがって、両辺をxで積分すると、
ゆえに、
である。
また、g(x)=xとおくと、g'(x)=1だから、
(証明終)

問1 次の不定積分を求めよ。
【解】

(解答終)

問1の(3)より

問2 次の不定積分を求めよ。
【解】

(解答終)

問3 次の不定積分を求めよ。
【解】
また、
ここで、
とおくと、
IJについて解くと、
よって、
(解答終)

もちろん、
これに、積分定数Cを加え、
と解くこともできるが、上の解答の方が楽ではないか。

問題1 次の公式を示せ。
【解】
同様に、
とおくと、
これをIJについて解くと、
積分定数Cを加えると、
(解答終)

問4 次の不定積分を求めよ。
【解】
(解答終)

問5 とすれば、次の等式が成り立つことを示せ。
【解】
n=0のとき
n=1,2,3,・・・のとき
(解答終)

問5の漸化式を用い、問1の(1)、(2)は次のように計算することができる。

問6 とすれば、次の等式が成り立つことを示せ。
【解】
n=0のとき、
n=1,2,3,・・・のとき
(解答終)

それほど便利な漸化式だと思えないが、これを用いると、
と計算することができる。

問7 次の等式を証明せよ。ただし、nは整数で、n≧2とする。
【解】

(解答終)


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