2019年9月27日金曜日

第29回 置換積分

第29回 置換積分


定理
関数f(x)は区間Iで連続とする。関数x=φ(t)が区間J級で、φ(J)⊂Jならば
が成り立つ。

t=x²+xとおくと、
したがって、
などと計算するのが正式なのでしょうが、
とし、
と計算したほうがよい。

問1 (F(x))'=f(x)ならば
【解】
ax+b=tとおくと、
したがって、
(解答終)

問1から、a≠0のとき


問2 次の等式が成り立つことを示せ。
【解】
t=f(x)とおくと、
したがって、
(解答終)


問3 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1)
だから、問1より

(2)

(3)
(解答終)

【別解】
(1)
t=cosxとおくと
よって、

(2)
t=sinxとおくと
したがって、

(3) t=1+x²とおくと
よって、
(別解終)


問4 次の不定積分を計算せよ。
【解】
(1) t=1−xとおくと、x=1−t
したがって、
よって、

(2) t=3x−2とおくと、x=(t+2)/3
よって、
したがって、

(3) t=x²とおくと、
よって、

(4) t=√xとおくとx=t²
よって、
したがって、
(解答終)

一般に、
は、t=sinxとおくと、
となるので、
また、
は、t=cosxとおくと、
となるので、



問5 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1)
ここで、t=sinxとおくと
よって、

(2)
t=cosxとおくと、
したがって、

(3) cosx=tとおくと、
よって、
(解答終)


問6 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1) t=logxとおくと、
したがって、

(2) t=logxとおくと、
よって、

(3) とおくと、x=logt
よって、
したがって、
(解答終)


問題 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1)
t=sinxとおくと
よって、

(2)
t=cosxとおくと、
よって、
したがって、

(3)
t=sinxとおくと
したがって、
ゆえに、

(4) とおくとx=logt
よって
したがって、
(解答終)


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