第29回 置換積分
定理
関数f(x)は区間Iで連続とする。関数x=φ(t)が区間JでC¹級で、φ(J)⊂Jならば
が成り立つ。
例
t=x²+xとおくと、
したがって、
などと計算するのが正式なのでしょうが、
とし、
と計算したほうがよい。
問1 (F(x))'=f(x)ならば
【解】
ax+b=tとおくと、
したがって、
(解答終)
問1から、a≠0のとき
問2 次の等式が成り立つことを示せ。
【解】
t=f(x)とおくと、
したがって、
(解答終)
問3 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1)
だから、問1より
(2)
(3)
(解答終)
【別解】
(1)
t=cosxとおくと
よって、
(2)
t=sinxとおくと
したがって、
(3) t=1+x²とおくと
よって、
(別解終)
問4 次の不定積分を計算せよ。
【解】
(1) t=1−xとおくと、x=1−t。
したがって、
よって、
(2) t=3x−2とおくと、x=(t+2)/3。
よって、
したがって、
(3) t=x²とおくと、
よって、
(4) t=√xとおくとx=t²。
よって、
したがって、
(解答終)
一般に、
は、t=sinxとおくと、
となるので、
また、
は、t=cosxとおくと、
となるので、
問5 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1)
ここで、t=sinxとおくと
よって、
(2)
t=cosxとおくと、
したがって、
(3) cosx=tとおくと、
よって、
(解答終)
問6 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1) t=logxとおくと、
したがって、
(2) t=logxとおくと、
よって、
(3) とおくと、x=logt。
よって、
したがって、
(解答終)
問題 次の不定積分を求めよ。
【解】
(1)
t=sinxとおくと
よって、
(2)
t=cosxとおくと、
よって、
したがって、
(3)
t=sinxとおくと
したがって、
ゆえに、
(4) とおくとx=logt。
よって
したがって、
(解答終)
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