2018年9月12日水曜日

ハミルトン・ヤコビの方程式

ハミルトン・ヤコビの方程式


始点は同じだが終点が異なる2つの経路1、2があるとする。
経路1によって求められる作用をS₁、経路2によって求められる作用をS₂とする。
このとき作用の差は
ラグランジュの方程式
から、最終行の第1項の積分は0になる。
また、より、
一般化運動量
を用いると、

今度は、始点と終点を固定し、終点に到達時刻が異なるものとする。
作用S
だから、時刻tで微分すると、
また、先の議論で作用Sは一般化座標qの関数でもあったので、
を上の式に代入すると、
ここで、Hはハミルトニアン、
ですが、
を用いてハミルトニアンを書き換えると、
になるので、
これをハミルトン・ヤコビの方程式という。


話を簡単にするために、自由度1の場合について考える。
このとき、ハミルトン・ヤコビの方程式は、
になるにゃ。
で、量子力学の時間を含むシュレディンガーの方程式は、
ここで、iは虚数単位はプランク定数hで割ったもの、つまり、
すこし形が違うけれど、ハミルトン・ヤコビの方程式とシュレディンガーの方程式は似た形をしているのがわかるだろう。
シュレディンガーは、どうも、このハミルトン・ヤコビの方程式を参考に、有名なシュレディンガーの波動方程式を使ったらしいんだよね。

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