2016年7月14日木曜日

ベクトル ベクトルのなす角とベクトルの垂直

ベクトル ベクトルのなす角とベクトルの垂直


ベクトルのなす角をθとする。
このベクトルの内積は
であり、であるとき、
になる。
また、の必要十分な条件は、のとき、、つまり
である。

問題1 △ABCと点Oについて、次のことを証明せよ。
OA⊥BCOB⊥CAならばOC⊥ABである。
【証明】
とする。
OA⊥BCから
OB⊥CAから
①と②より
よって、OC⊥ABである。
(証明終わり)
これは、「三角形ABCの3垂線は一点(垂心)で交わる」ことの証明になっている。

問題2 2つのベクトルの大きさが等しいとき、ベクトルは垂直であることを示せ。
【証明】
条件より
 
の内積をとると
よって、は垂直である。
(証明終わり)
これは、ひし形の対角線は互いに直交することの証明になっている。

問題3 はともに零ベクトルではなく、
であるとする。
このとき、次の問いに答えよ。
(1) のなす角度を求めよ。
(2) の何倍か。
【解】
とする。
(1) 
よって、θ=120°

(2)
 
よって、√3倍である。
(解答終わり】

とすると、
という条件から、OAC、△OBCは正三角形になる。
何故ならば、ベクトルの和の定義よOB=OAで、OA=AC=OBとなって、△OACは正三角形。同様に、△OBCも正三角形。
だから、
∠AOB=∠AOC + ∠COB=60°+60°=120°
また、
OABに対して余弦定理を使うと
このように解くこともできる。


問題4 平面上に和が零ベクトルになる3つのベクトルがあって、OA=1OB=2OC=√2である。
このとき、次の問いに答えよ。
(1) のなす角度をθ0≦θ≦π)とするとき、sinθを求めよ。
(2) △OABの面積を求めよ。
(3) △ABCの面積を求めよ。
【解】
(1) とする。
和が零ベクトルになるので
sin²θ+cos²θ=1だから

(2)

(3) だから、Oは△ABCの重心(※)。
よって、
【解答終わり】

(※)△ABCの重心をGとすると
となり、Oと△ABCの重心Cは一致する。
ABC=3△OABになるのは、COの延長とABの交点をDとすると、Oは△ABCの重心でCD=3ODとなるから。


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