第40回 クロネッカーのデルタ
i、jがそれぞれ1、2、3の値をとるとき、9個の数を
を定義したものをクロネッカーのデルタという。
つまり、
である。
で、このクロネッカーのデルタを使うと
になる。同様に、
となる。
だから、
になる。
また、同様に
が成立する。
クロネッカーのδの表記法は
もある。
ということで、問題。
問題 直交軸の変換公式
の係数に対して
であることを証明せよ。
【解】
基本単位ベクトルe₁、e₂、e₃は互いに垂直で大きさが1なので
だから、
である。
で、x’¹、x’²、x’³に対するの成分(方向余弦)は
だから
となる。
よって、
となる。
で、
だから、
また、
だから、
(証明終)
なお、
はとても重要な性質です。
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