2017年6月5日月曜日

第16回 ランダウの記号を用いた極限の計算法

第16回 ランダウの記号を用いた極限の計算法


まずは、ランダウの記号(スモール・オー)の定義を示す。

のとき
とあらわす。

そして、前回紹介した漸近展開の定理を再掲する。

定理32 (漸近展開)
f(x)0を含む開区間I級関数であるとき
である。

指数関数をマクローリン展開すると
となるから、
である。
したがって
同様に、
と、ランダウの記号を用いて極限の計算をすることができる。


問題1 ランダウの記号を用いて次の極限値を求めよ。
【解】
(1) マクローリン展開より
したがって

(2) マクローリン展開より
したがって

(解答終了)


問題2 マクローリンの定理を利用して、次の極限を求めよ。
【解答】
(1) マクローリンの定理より
したがって、
よって、

(2) マクローリンの定理より
よって、
よって、
(解答終了)

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