2016年3月18日金曜日

第36回 直交曲線座標における勾配、発散、回転

第36回 直交曲線座標における勾配、発散、回転


勾配

uvwの関数をφ(u,v,w)とする。このとき、φの発散は次のようになる。
  
u=u(x,y,z)v=v(x,y,z)w=w(x,y,z)であるとすると、合成関数の偏微分の公式より
  
この結果を①に代入して整理すると、
  
になる。
また、
  
という関係があるので、
  
となる。


発散

A(u,v,w)u成分、v成分、w成分をそれぞれとすると、
  
となる。
ゆえに、
  
また、u=v×wv=w×uw=u×vだから、
  
で、上の式の第1項に注目するのだけれど、ベクトルの微分には次のような公式がある。
  ∇a)=∇φa+φ∇a
また、u=v×w=(h₂∇v)×(h₃∇w)=hh₃∇v×∇wだから
  
で、さらに上の式の右辺第1項は
  
右辺第2項は
  
ゆえに
  
についても同様に
  
となる。
よって、
  
となる。
さらにA=∇φのとき
  
なので、
  
  
となる。


回転

  
だから、
  
右辺第1項は
  
×(∇u)=0だから
  
同様に
  
よって、
  

ということで、
  となる。


まとめ

勾配
  
発散
  
ラプラシアン


  
回転
  
  


ここで、
  

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