2016年3月24日木曜日

第40回 クロネッカーのデルタ

第40回 クロネッカーのデルタ


ijがそれぞれ1、2、3の値をとるとき、9個の数
  
を定義したものをクロネッカーのデルタという。
つまり、
  
である。

で、このクロネッカーのデルタを使うと
  
になる。同様に、
  
となる。
だから、
  
になる。
また、同様に
  
が成立する。

クロネッカーのδの表記法は
  
もある。

ということで、問題。

問題 直交軸の変換公式
  
の係数に対して
  
であることを証明せよ。
【解】
基本単位ベクトルeeeは互いに垂直で大きさが1なので
  
だから、
  
である。
で、x’¹x’²x’³に対するの成分(方向余弦)は
  
だから
  
となる。
よって、
  
となる。
で、
  
だから、
  
また、
  
だから、
  
(証明終)

なお、
  
はとても重要な性質です。

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