2017年11月16日木曜日

2階常微分方程式の境界値問題を選点法で解く2

2階常微分方程式の境界値問題を選点法で解く2


問題 次の微分方程式を解け。
【答】

前回、この微分方程式の解を
と近似し、残差
をとし、重み関数wにディラックのデルタ関数
をとり、
となるようにを定める有限要素法の選点法を用い、選点を1/2とすることにより、
という近似解を得た。

しかし、こうして得た近似解の誤差が大きかったので、より精度のよい近似解を求める方法を考える。

そこで、(1)式を
とおくと、
となる。
このとき、
となるので、残差は
となる。
未知数がa₁a₂の2つなので、これを定めるために選点をx=1/4x=1/2に選び、その位置での残差を0とすると、
(10)と(11)から
という連立方程式が得られ、これを解くと、
となり、
という近似解が得られる。

計算結果を右図に示す。
(12)は(6)よりも厳密解(1)からの乖離が小さくなり、(1)の挙動をよく捉えていることが分かる。

(9)式の
とおくと、
と表すことができる。このψ₁ψ₂試行関数(Trial Functionと呼ぶ。
さらに、
とおくと、微分方程式は
と書くことができ、残差は
で表すことができる。
より一般的に、
これに重み関数をかけ、
となるように、この連立方程式(15)から、未知数を定め、微分方程式(13)の近似解を有限要素法重み付き残差法という。
この重み関数のディラックのデルタ関数
を用いるものを選点法といい、デルタ関数の性質から
になる。
n=2のとき、未知数はa₁a₂の2つだから、点をx₁x₂の2点を選び、連立方程式
を解くことによって、a₁a₂を定めることができる。

これが計算の仕組みというわけ。


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