2017年5月16日火曜日

第2回 関数の極限2

第2回 関数の極限2


定理1
とすると
[証明]
(1) c=0のときはあきらか。
c≠0とすると、正数ε>0に対して
となる正数δが存在する。
したがって、

(2)
だから、正数ε>0に対して
となる正数δ₁δ₂が存在する。
よって、
とすると、

(3)
だから、任意の正数ε'>0に対して適当な正数δをとると
すると、
だから
にとれば、

(4) まず
を証明する。
x→aのときf(x)→lだから、
にとると、
となる正数δが存在する。
このとき
よって
となり(A)が証明された。
そして、(3)と(A)より
(証明終)

定理2
あるδ>0に対して
であって、f(x)g(x)が点aで収束するならば、
である。
[証明]
とし、l>mと仮定する。
だから、に対してあるδ₁が存在して
だから、に対してあるδ₂が存在して
したがって、
とすると、
となり、仮定と矛盾し、不合理。
よって、
である。
(証明終)

f(x)<0であるが、
だから、
は成立しない。

定理3(ハサミ打ちの定理)
aの近傍でf(x)<h(x)<g(x)
ならば、
[証明]
だから、任意の正数ε>0に対して、
したがって、
とおくと、
よって、
したがって、
(証明終)


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