第3回 像と逆像
像の定義
f:X→Yを写像、AをXの部分集合(A⊂X)とする。このときYの部分集合
f(A) = {f(a)∈Y|a∈A} = {y∈Y| y=f(a)をみたすa∈Aが存在する}
をfによるAの像という。
例1f:R→Rで
例1f:R→Rで
とし、A=[−1,1]⊂Rとする。この時、
になる。
逆像
f:X→Yを写像、BをYの部分集合(B⊂Y)とする。このとき、Xの部分集合
をfによるBの逆像という。
これは逆写像と違うので注意が必要。逆写像は全単射(1対1対応)のときに定義されるけれど、逆像は全単射である必要はない。
f:X→Yを写像、BをYの部分集合(B⊂Y)とする。このとき、Xの部分集合
をfによるBの逆像という。
これは逆写像と違うので注意が必要。逆写像は全単射(1対1対応)のときに定義されるけれど、逆像は全単射である必要はない。
例1の場合でB=[0,1]とすると、この逆像
になる。
このグラフを見れば、ほとんど明らかだけれど、
このグラフを見れば、ほとんど明らかだけれど、
となるので、fによる[0,1]の逆像は[−1,1]となる。
また、B=[−1,0)とすれば、
となる。
を満たすxが存在しないから空集合∅になる。
問題f:R→Rで
という写像を考える。
で、さらに、とする。
で、さらに、とする。
この時、
は成り立つか?
【解】
一般に①は成り立たない。
【解】
一般に①は成り立たない。
①ではなく
となる。
となる。
この証明は、次回、行なうことにする。
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