2017年1月4日水曜日

第7回 平均値と分散の公式

第7回 平均値と分散の公式

確率変数が2つの場合を考える。
確率変数Xが値をとり、Yが値をとるとする。
これらがそれぞれの値をとる確率を
とする。
このとき、
Xの周辺の確率といい、
Yの周辺の確率という。


§1 期待値の公式

期待値の公式(定理)

【略証】
(1)

(2)

(3)

(4) XYは独立だから、乗法定理から
したがって、
(証明終了)


問1 硬貨とさいころを同時に投げる試行で、硬貨に表が出たら2、裏が出たら1を対応させる確率変数をXとし、さいころに出た目の数を確率変数Yとする。確率変数XYの値を求めよ。
【解】
(解答終了)

問2 大・小2個のさいころを同時にふる試行で、大きいさいころの目の数を10の位、小さいさいころの目の数を1の位として、2桁の数字を作るとき、その期待値を求めよ。
【解】
大きなさいころの目の数をX、小さいさいころの目の数をYとすると、
また、こうして作られた二桁の数は10X+Yだから、この平均値は
(解答終了)


§2 分散の公式

2乗平均と分散
【略証】
(証明終了)

分散の公式
【証明】
(1)

(2) 

(3)
XYは互いに独立な変数なので、
したがって、
(証明終わり)



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