2017年1月20日金曜日

無限大、無限小

無限大、無限小


§1 高位、同位、低位の無限大、無限小

aを実数または±∞とする。
ならば、x→aのときf(x)は無限小であり、(または)ならばx→aのときfは無限大という。

fgが無限小のとき
であるという。

f同位の無限小であるとき、fgに対してα位の無限小であるといい、α位数という。

例1
だから、sinxxと同位の無限小。
だから、1−cosxと同位でxに対して2位の無限小である。


fgが無限大のとき
であるという。
fが同位の無限大であるとき、fgに対してα位の無限大であるといい、α位数という。

例2
だから、√xxより低位の無限大で、
になるので、√xxに対し1/2位の無限大。
また、
だから、xは√xより高位の無限大で、xは√xに対して2位の無限大である。
nが任意の正の正数であるとき
が成立するので、指数関数は任意の高位の無限大である。


§2 ランダウ(Landau)のスモールオーo、ビッグオーO

であるとき、
で表し、oをランダウ(Landau)のスモールオーという。
また、

であるとき、
で表し、Oをランダウのビッグオーという。

例3
だから、
また、
だから


問1 次が成立することを示せ。
【解】
(1)
だから、
よって、

(2)
よって、
(解答終了)


定理 f(x)0を含む開区間I級関数であるとき
である。
【証明】
マクローリンの定理より
をみたすθが存在する。
したがって、
は、f(x)I級だから、Iで連続。
かつ、
だから、
よって、証明された。
(証明終了)

以上のことから、次のことが成り立つ。

任意の正の自然数に対して
ここで、
である。

(2)では偶数次の項が、(3)では奇数次の項が出ないので、強めて


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