2017年2月9日木曜日

平均値の定理の問題の続き

平均値の定理の問題の続き


問題 f級の関数とする。
f’’(x)≠0ならば
とするとき
であることを証明せよ。

この問題を解く前に、
拡張された平均値の定理
f(x)が閉区間[a,b]級で、開区間(a,b)で2回微分可能であるとき
となるcが少なくともひとつ存在する
【証明】
となるようにkを定める。
とおく。
F(x)は、F(a)=F(b)=f(b)で、[a,b]で連続、(a,b)で微分可能だから、ロールの定理より
となるcが存在する。
だから、
したがって、
となるcが少なくともひとつ存在する。
(証明終)

ちなみに、

b−a=hとおき、
とおくと、0<θ<1となるので、(2)式は

これで問題を解く準備が整った。

問題 f級の関数とする。
f’’(x)≠0ならば
とするとき
であることを証明せよ。
【証明】
f'(x)に平均値の定理を用いると
ここで、k=θhとおくと
これを平均値の定理
に代入すると、
また、
f’’(x)≠0f'は連続だから、hを十分小さくとれば、
'①と②より
f(x)級、つまり、f’’(x)は連続だから
(証明終)


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