確率の初歩 問題編2
問題1 Aの箱には1個の赤球と2個の青球と3個の白球が入っている。Bの箱には10本のくじが入っていて、そのうち3本が当たりくじである。
Aの箱から1個の珠を取り、それが赤であれば同時3本、青であれば2本、白であれば1本のくじをBの箱から引けるものとする。
(1) ちょうど1本当たる確率を求めよ。
(1) ちょうど1本当たる確率を求めよ。
(2) 少なくとも1本当たる確率を求めよ。
【解】
(1) Aから赤が出てBから1本だけ当たる事象、Aから青が出てBから1本だけ当たる事象、Aから白が出てBから1本だけ当たる事象の確率は、それぞれ、
3つの事象は互いに排反なので、求める確率は、
(2) Aから赤が出て1本も当たらない事象、
Aから青が出て1本も当たらない事象、
Aから白が出て1本も当たらない事象の確率はそれぞれ
3つの事象は排反なので、1本も当たらない確率は
(解答終了)
問題2 5個のA、B、C、D、Eを、横に1列に出たらべにならべたとき、次のものを求めよ。
(1) AがBの右にあり、同時にCがDより右にある確率。
(2) AとBが隣り合わせにならない確率。
【解】
(1) A、B、C、D、Eの5個をならべる順列の総数は5!通り。
AがBの右にあり、同時にCがDより右にある順列の個数は
よって、求める確率は
(2) AとBが隣り合わない事象は、AとBが隣り合う事象の余事象。
AとBが隣り合う順列は、AとBを1個と考え、4個の順列を考えれば良いので、4!通り。
したがって、AとBが隣り合う確率は
よって、AとBが隣り合わない確率は
(解答終了)
(※)
次の5つの□のうちに1個を選び、まず、Eをおく。
□□□□□
これには通りの選び方がある。
つぎに、4個の内の2つを選び、B、Aの順序に置く。この選び方は
残りの2個から2個選び、D、Cの順序でおく。この選び方は
したがって、AがBの右に、CがDの右にある並び方は
通り。
もっと大胆に考えるならば、AとBを同じ種類、CとDを同じ種類と考え、AとB、CとDを区別しなければよい。区別するから、右・左の順序が生じる。
このように考えると、同じ種類のものを含む順列の公式より
であることが分かる。
問題3 1つのさいころを4回投げ、1回目に出た目の数をa、2回目に出た目の数をb、3回目に出た目の数をc、4回目に出た目の数をdとする。
(1) a+b+c+dが偶数になる確率を求めよ。
(2) abcdが偶数になる確率を求めよ。
【解】
(1) a+b+c+dが偶数になるのは、4回さいころを投げたうち、「偶数の目が4回出る」場合と「偶数の目が2回、奇数の目が2回出る」場合と、「偶数の目が0回出る」場合。
偶数の目が出る確率pは
「偶数の目が4回出る」確率は
「偶数の目が2回、奇数の目が2回出る」確率は
「偶数の目が0回出る」確率
したがって、求める確率は
(2) abcdが偶数になる事象の余事象は、「a、b、c、d」がすべて奇数である事象。
4回奇数が出る確率は
よって、abcdが偶数である確率は
(解答終了)
「偶数の目が0回出る」確率
と書いたけれど、この事象は奇数の目が4回続けて出る事象のことだから、奇数の目が4回続けて出る
と等しい。
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