複素積分の補足説明(留数を求める方法)
複素解析のところで、留数定理の定積分への応用の具体例についてほとんど述べなかったので、これを明日以降、3回ほどやることにして、その序言のかわりとして、復習をかねて、前回取り上げた問題を例に、留数を求める方法について簡単に説明することにする。
z=aが複素関数f(z)の特異点で1位の極のとき、z=aのまわりでのローラン展開は
また、g(z)がz=aを1位の零点をもつ正則な関数。h(z)をz=aを零点にもたない正則関数とするとき、
g(z)、h(z)をz=aまわりにテーラー展開するとき
だから。
さらに、補足説明をすると、
複素関数
で、
そこで、
この点を複素平面(ガウス平面)上に描くと右の図のようになる。
しかし、この解を次のように求めることも可能。
何故だろうか(^^)
話を、留数の計算に戻す。
話を、留数の計算に戻す。
g(z)=z⁴+1の零点はどれも1位。
何故ならば
そして、複素平面の上側にある点はの2点のみ。
もちろん、2式を使って留数を求めてもいいけれど、計算が大変なので(3)式を使う。
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