2017年2月8日水曜日

第14回 広義積分の問題2

第14回 広義積分の問題2


問題1 次の広義積分の値を求めよ。
【解】
(1)

(2)

(3) x=sin²θ0≦θ≦π/2)とおくと
x=0のときθ=0x=1のときθ=π/2
よって、

(4) t=x²とおくと
よって、
ここで、
とおき、n≧1に対して部分積分を用いると、
したがって、
I₀
だから、
したがって、
(解答終了)

ベータ関数、ガンマ関数を用いると(3)と(4)は次のように解くことができる。

【別解】
(解答終了)


問題2 f(x)[0,∞)で連続であるとき、次のことを示せ。
(1) f(x)が有界であるならば、は絶対収束する。
(2) f(x)が非負かつ単調減少でが収束するならば、である。
【解】
(1) f(x)は有界だから、[0,∞)において
となる定数Mが存在する。
したがって、[0,∞)において
したがって、絶対収束する。

(2) と仮定すると、[0,∞)においてf(x)≧c
となり、は発散する。
が収束することと矛盾するので、である。
(解答終了)

無限級数の場合、が収束するならばは成立するが、
広義積分の場合、が収束するならばという命題は必ずしも成立しないので注意。


0 件のコメント:

コメントを投稿