広義積分のおまけ
問題1 次の等式を証明せよ。
【解】
t=tanxとおくと
だから
また、
そして、積分区間の限界はx=0のときt=0、x→π/2+0のときt→+∞だから
(解答終了)
こう解けば、複素積分や留数定理を使わずに、実積分の広義積分としてこの値を求めることができる。
ちなみに
は、sin²x+cos²x=1をcos²xで割ると
から出てくる。
これで終わると、手抜き呼ばわりされるかもしれないので、もうひとつ広義積分の問題を解くことにする。
問題2 次の積分の値を求めよ
【解】
と部分分数に分解する。
この不定積分は次のように求められる。
したがって、
(解答終了)
すこし補足説明すると、
また、
そして、問題1、2とも積分公式
を使っている。
どこから、x²+2x+1が出てきたかですが、これは
だから、
この程度の積分ならば、実積分、つまり、微分積分の範囲で解くことができるという話です。
なお、昨日紹介した複素積分による手法で問題2の積分の値は求められないので、この点は注意すること。
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