2017年2月6日月曜日

平均値の定理の問題

平均値の定理の問題


平均値の定理Ⅰ
関数f(x)が閉区間[a,b]で連続、開区間(a,b)で微分可能ならば
となる点cが少なくとも1つ存在する。

平均値の定理Ⅱ
関数f(x)が閉区間[a,b]で連続、開区間(a,b)で微分可能ならば
となるθが少なくともⅠつ存在する。

b−a=hと置けば、平均値の定理は
である。


問題1 f(x)=√xa=1b=9のとき、平均値の定理
が成立するcの値を求めよ。
【解】
a=1b=9だから
(解答終了)

この問題の場合、
で、点cは点a、点bの中点になっている。


問題2 のとき、平均値の定理
になるθを求めよ。
【解】
したがって、
(解答終了)

θ=1/2だから、問題2も点aと点a+hの中点になっている。
θ=1/2という数字には何か秘密がありそうな・・・。


問題3 f(x)=x³のとき、等式
となるθについて、を求めよ。
【解】
だから、
両辺のh→0の極限を取ると
左辺の極限
となるから、
(解答終了)

ここでも、θ=1/2という数字が出てきた。

問題4 f(x)は連続な第2次導関数f''(x)を持つ関数で、とする。
平均値の定理によれば
となるθが存在するが、このθhに関係なく一定であれば、θ=1/2でなければならないことを証明せよ。
【解】
の両辺をhで微分すると、θhに関係なく一定だから、
両辺をhh≠0)で割り、h→0の極限を取ると
(解答終了)


これは、もはや、偶然とは呼べないだろう。

実は、
関数f(x)級数で、f''(x)=0ならば、
とするとき、
と、必ず、なるのであった。


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